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マミ 「ねぇ、あなたどうしたの?」 少女 「ぅぅっ…グスッ」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 16:55:15.10 ID:WTQnDU0Jo

マミ 「~♪」ウキウキ

マミ 「今日の魔女退治も絶好調だったわね!暁美さんとの連係も良くなってきたし、佐倉さんも戻ってきてくれて…」

マミ 「一人ぼっちじゃないって素敵!うふふ」ルンルン

少女 「ううっ…グスッ」

マミ 「あら?こんな時間に、あの子どうしたのかしら…」

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 16:57:30.02 ID:WTQnDU0Jo
少女 「痛いよぉ…グスッ、痛いよぉ」

マミ 「ねぇ、あなたどうかしたの?」

少女 「ぅぅっ…グスッ」

マミ 「あら?膝を擦りむいてるわね…」

少女 「痛いよぉ…痛いよぉ」

マミ 「ちょっと見せてご覧なさい?」

少女 「やだぁ…ほっといてよぉ…グスッ」

マミ 「うふふ。こう見えても私は魔法使いなんだから」ニコニコ

少女 「嘘つきはいけないんだよ…魔法使いなんているわけないって小学生だって知ってるんだから…」

マミ 「あらあら。魔法使いもサンタさんも本当にいるのよ?ただ、心の優しいイイ子にしか見えないだけなの」

少女 「そんなことないもん…私だって、イイ子にしてるもん…」

マミ 「そうね。だから、ほら…」パァァ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 16:59:20.13 ID:WTQnDU0Jo
少女 「ふぇ…?痛くな…い」

マミ 「うふふ。この世界にはね、奇跡も魔法もあるんだよ?」ナデナデ

少女 「あ、ありがとう…。お姉…ちゃん」

マミ (か、可愛い…)キューン///

マミ (お姉ちゃんかぁ…。なんていい響きなのかしらっ///)

マミ 「ね、ねぇ、あなたのお家はどこ?お父さんかお母さんは一緒じゃないの?」

少女 「お父さんもお母さんも死んじゃったから…」ショボーン

マミ 「ご、ごめんなさい!嫌な事を聞いてしまって…」アセアセ

少女 「ううん…いいよ…慣れてるから…」

マミ (なんて事…この子、私と同じなのね…)ウルッ

少女 「今はね、叔父さんの所で暮らしてるの…。でも、アタシあの家はキライ…」

マミ (まさか…)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:00:23.86 ID:WTQnDU0Jo
少女 「叔母さんは私がキライみたいで一言も話てくれないし、従兄弟のお兄ちゃんはいつも怒ってばかりで怖いの…」

少女 「それに、叔父さんは…」

マミ 「叔父さんは…?」

少女 「…私を……裸にして…写真をとる…から」

マミ 「…っ!」

少女 「だから、あそこには居たくなくて…逃げ出してきたの…でも、走ったら転んじゃって…それで…」

マミ 「そう…だったのね…それなら警察に行って――」

少女 「いやっ!お巡りさんはアタシを連れ戻すだけで何もしてくれない!結局、大人は皆大人の味方なんだ!アタシの事なんか助けてくれないんだ…っ」

マミ 「」ズキンッ!

少女 「お姉ちゃんも、私に酷い事する?私の事連れ戻す…?」

マミ 「いいえ…。私はあなたに酷い事なんてしないし、無理矢理連れ戻したりもしないわ」ギュ

少女 「本当…?」ウルウル

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:01:46.86 ID:WTQnDU0Jo

マミ 「勿論よ!私は夢と希望を叶える魔法使いさんなんですから」ニコ

少女 「お姉ちゃん!」ギュぅ

マミ (幼くして両親を無くし、親戚には疎まれて…虐待まで…こんな子を放ってなんておけるはずないじゃない…私が守ってあげなくちゃ…私が…)

――テクテクキュップイ!

QB 「まったく!暁美ほむらにも困ったものだね。まどかにちょっと近付いただけで三度も殺されてしまったよ。隙をついたはずなのに一体どこから監視しているのか…」ブツブツ

QB 「ん?あれはマミと――――、」

キョウハオネエチャンノオウチニオトマリシマショウカ?
イイノ…?
ソウトキマレバオイシイゴハンヲツクッテアゲナクチャネ!
アリガトウオネェチャン!

QB 「へぇ…。面白い事になってるみたいだねぇ」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:03:05.36 ID:WTQnDU0Jo

ー翌日ー

さやか 「疲れたぁー!」

まどか 「もぅ、さやかちゃんたら殆ど寝てただけじゃない」ウェヒ

さやか 「チッチッチ、あれはさやかちゃん流睡眠学習というものなのだよまどかくん!」エッヘン!

ほむら 「そう。なら今日の宿題はあなた一人でなんとかなりそうね」ファサ

さやか 「なっ…、そ、それはそのですなぁ…」

まどか 「うぇひひ。睡眠学習してたんならばっちりだね、さやかちゃん!」

さやか 「お…、お願いします、ほむら様!私めに本日の宿題を…何卒、何卒お教えくださいませっ!」ドゲザァ…!

ほむら 「お生憎様。今日は体調不良で休んでいる誰かさんの分までパトロールに回らなくてはならないから忙しいのよ。ノートは貸してあげるから、後は自力でなんとかなさい」

さやか 「そ、そんなぁ…」ガクッ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:04:36.17 ID:WTQnDU0Jo

まどか 「そういえばマミさん大丈夫かなぁ?」

ほむら 「ただの風邪らしいから、まどかが心配する程の事でもないでしょう」

さやか 「完全無欠の魔法少女も風邪なんてひくんだねぇ」

ほむら 「そうね。魔法少女とは言っても中身はただの女子中学生よ。さやかとは違って風邪ぐらいひくわ」ファサ

さやか 「ん?なんであたし?」

ほむら 「昔からいうでしょ?『馬鹿なさやかは風邪引かない』って」ファサ

さやか 「な、なにおぅ!」

まどか 「もう、二人ともやめなよ~」ウェヒヒ

―――
――――
――――――

ほむら (心臓を潰されても、ありったけの血を抜かれてもソウルジェムさえ無事ならば再生できるのが魔法少女…。風邪なんてひく訳がないのだけれど…ね)

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:06:08.10 ID:WTQnDU0Jo

ーマミほーむー

少女 「やった!またアタシの勝ちだよお姉ちゃん!」ワキワキ

マミ 「もう、敵わないなぁ…」ウフフ

少女 「えへへっ!もう一回やろっ!」ワキワキ

マミ 「ええ、いいわよ。でもその前にお風呂の準備してくるわね?」

少女 「えー…。早く戻ってきてくれる?」ショボーン

マミ 「ええ。すぐに終わらせてくるから、イイ子にして待っていてね?」ニコニコ

少女 「うん!」

マミ (二人でやるスマブラがこんなに楽しいなんてっ!もう何も怖くない!それにしても……)

少女 「~♪」ルンルン

マミ (本当に楽しそう。あの笑顔を守ってあげられる方法を私が考えなくちゃ…)

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:08:09.21 ID:WTQnDU0Jo

ピンポーン

マミ 「はーい…。そういえばこの間Amazonで買ったクトゥルフ神話30巻セット完全版が届くころだったわね…」

ガチャ

マミ 「御苦労様で――、」

ほむら 「随分と元気そうね、巴マミ」ファサ

マミ 「あ、暁美さん…。」

ほむら 「風邪はもういいのかしら?」

マミ 「え、ええ。なんだかすっかり良くなっちゃって」アセアセ

少女 「お姉ちゃーん?誰か来たの…?」

ほむら 「…………?」

マミ 「あ、ああ!し、親戚の子がね、急に遊びに来る事になって、それで…」アセアセ

ほむら 「そう…。少し上がらせてもらうわよ」ファサ

マミ 「あ、ちょっと!暁美さん!?」アセアセ

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:09:14.49 ID:WTQnDU0Jo

少女 「~♪」

ほむら 「はじめまして。あなたが巴マミの親戚の子かしら?」

少女 「親戚?マミお姉ちゃんとは昨日あったばかりだよ?それよりお姉ちゃんはだぁれ?」キョトン

マミ 「あっ…」

ほむら 「……どういう事か説明してもらえるかしら?」

マミ 「はい…。」

――
―――
――――

マミ 「―――と、いうことがあったのよ」

ほむら 「あきれた…。いくら一人暮しが寂しいからって子供を拐ってくるなんて」

マミ 「拐っただなんて誤解よ!私はただ、一時的に保護しているだけで…」

ほむら 「警察に任せなさい」

マミ 「ダメよ…。警察なんて当てにならない。所詮は大人の味方でしかないもの…」

ほむら 「じゃぁどうするの?あなたがその子の人生を背負っていく事ができるの?」

マミ 「………勿論、できる限りの事はしてあげたいと思っているわ」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:10:20.21 ID:WTQnDU0Jo

ほむら 「学校は?戸籍は?あなたが魔女にやられたらどうするの?それに、そろそろ保護者から捜索願も出ている頃でしょうね。このままではただの誘拐犯よ?わかっているの?」

マミ 「それは……」

少女 「ふぁぁ…お姉ちゃん…」ネムネム

マミ 「それでも、放ってなんて…おけないわ…」

ほむら 「そう…。無責任な同情は誰の為にもならない。今ならまだ間に合うわ。もう一度よく考えることね……」

マミ 「………ええ」

ほむら 「ところで巴マミ、あなたシャンプーを変えたかしら?」

マミ 「へ?変えてはいないけれど…。どうして?」

ほむら 「いえ、気にしないで。何となく聞いてみただけだから…」ファサ

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:11:21.09 ID:WTQnDU0Jo
ーその夜ー

少女 「お姉ちゃん…ムニャムニャ」

マミ 「うふふ。本当に可愛い寝顔ね…」ナデナデ

『警察に任せなさい――』

マミ 「ダメよ…」

『無責任な同情は誰の為にもならない――』

マミ 「この子には、私しかいないの…」

『もう一度よく考えることね――』

マミ 「この子の気持ちを裏切ったりなんて出来ないわ…」ギュ

マミ 「はぁ…。とってもいい匂い…」ギュッ

少女 「……………。」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:12:37.63 ID:WTQnDU0Jo

~~~~~~~~~~

マミ 「ムニャムニャ……うふっ――、もう食べられ……」スースー

少女 「…………」スッ

QB 「やぁ、久しぶりだね」

ジャキッ!

少女 「……なんだ、QBか」

QB 「いきなりナイフを突き付けるだなんて酷い挨拶だね」

少女 「うるさいなぁ…。なんならまたミンチの刑にしてあげてもいいんだけど………?」ハァ…。

QB 「それは遠慮しておくよ。代わりはいくらでもあるけど、無意味に潰されるのは勿論ないからね」

少女 「それで?アンタは何しに来た訳?」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:13:45.78 ID:WTQnDU0Jo

QB 「そろそろ君が行動を開始する頃だと思ってね。エネルギーの回収に来たのさ」

少女 「アンタって、宇宙人のくせに仕事熱心だよねぇ、本当にさ…」

QB 「そうそう。それから、マミには魔法少女の仲間が二人いるんだ。君がマミを殺したら、彼女達が黙ってないだろう。それでもやるのかい?」

少女 「はぁ…? 何それ、もしかしてアタシの事脅してる? あはっ、怖い怖い」クスクス

QB 「しかも、その中の一人は極めつけのイレギュラーでボクにも把握できない能力を使っている。もし彼女たちを敵に回すとしたら――」

少女 「……ねぇ、QB?例えどんなに強くても相手が魔法少女である限りアタシは絶対負けないんだよ?」クスクス

QB 「そうだったね…。ならボクはもう何も言わないさ。君が集めてくれるエネルギーの回収に専念するとしよう――――、」キュップイ

QB 「――神名あすみ」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/14(火) 17:14:51.82 ID:WTQnDU0Jo

ズズズズズズズズズ―――………

あすみ 「ねぇ、お姉ちゃんはどんな魔女になるの?」クスクス

マミ 「うっ……ぐぅぁ…っ――、」ガタガタ

あすみ 「安心してよ。魔女になったらスグにアタシが狩ってあげるから…」ナデナデ

マミ 「――っ、パ…パ、ママ…ごめんな…さっ……」ガタガタ

あすみ 「あはっ♪ お姉ちゃんのソウルジェム、どんどん濁ってくよ……?あすみ、ゾ ク ゾ ク し ち ゃ う な ぁ ☆ 」クスクス

アハハッ!

アハハハハハハハハハッ!!

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 11:58:58.17 ID:t92TKBpho

ー翌日ー

杏子 「よっと!」ズサッ

杏子 「魔女の串刺しいっちょあがり…っと!」

サァァァ………

ほむら 「グリーフシードの備蓄もそれなりの量になってきたわね。これならワルプルギスにも対抗できる…」グッ

杏子 「なぁ、ほむら。それよりマミのやつはどうしちまったんだ?」クウカイ?

ほむら 「…風邪をひいたらしいわ」ケッコウヨ

杏子 「ったく、あと一週間でワルプルギスが来るって時に気の抜けたこった…」ロッキーウマウマ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:00:06.45 ID:t92TKBpho

ほむら 「そうね。あまり事が長引くとワルプルギスとの戦いに影響を及ぼしかねない…か」

杏子 「風邪なんてのはケツにネギでも突っ込んどけゃぁスグに治るんだ。なんならアタシが行ってぶちこんでやってもいいんだぜ?」

ほむら 「ネギは、首に巻くのじゃなかったかしら…?」

杏子 「そうだっけ?」キョトン

ほむら 「因みになのだけれど、そのネギは使ったら捨てるのよね…?」ビクビク

杏子 「バカ野郎!食物を粗末にする奴があ―――」

ほむら (・・・・・・)

―――――
――――
――

ほむら 「それじゃぁ、私は武器の補充をして帰るから」

杏子 「前から気になってたんだけどよ、あれだけの物どっから取ってくるんだ?」

ほむら 「色々よ。ヤクザの事務所、自衛隊、米軍、警察…」

杏子 「なんつーか、ほむらってアタシなんかよりよっぽど犯罪に手を染めてそうだよな…」

ほむら 「あら、それで世界の平和が守られるのなら十分お釣りが出ると思うのだけれど?」

杏子 「まぁ、ほどほどにな…」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:01:11.53 ID:t92TKBpho

ー警察署ー

ほむら 「時間を止めて銃火器を……」

ガサゴソ――……

ほむら 「こんなところかしら?あとは……」

『保護者から捜索願いが出ている頃――』

ほむら 「……まったく。世話のかかる先輩よね、巴さんも」ヤレヤレ

ほむら 「確か、神名あすみだったわよね…、捜索願い…捜索願いっと…」カタカタ

…………………。

ゾワッ―――!

ほむら 「何よ、これ……!」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:02:38.88 ID:t92TKBpho

ーマミほーむー

マミ 「ぅぅ…ぁぁ゙!」

あすみ 「んふふっ。頑張るねー、お姉ちゃんは…」ズズ、カチャッ

あすみ 「お姉ちゃんの苦しそうな表情…とってもイイよ……。この紅茶とケーキによく合ってる☆」アハハッ

QB 「もう半日以上経ったけど、マミは随分と抵抗しているようだね」キュップイ

あすみ 「……まぁ、肉体的に痛め付けた後だったらこんなに時間はかからないんだけどねぇ」

マミ 「ぃ……っ……」ガタガタ

あすみ 「ベテラン魔法少女で、しかもチームまで組んでいるとなれば、アタシとしても正面からぶつかるのは避けたいんだもん」ケーキアーン

  …ァァァ゙

あすみ 「じゃないとさ、確実に、愉しく、悲惨に、お姉ちゃんを殺してあげられないからねぇ」

ウゥ…

QB 「君は本当に変わっているね。ボクたちインキュベーターが見出だしてきた魔法少女の中でも、異質な存在である事は間違いないよ」

  ユルシ…テ…

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:04:27.31 ID:t92TKBpho

あすみ 「……あのねQB、この世界は常に±0の拮抗を保たなくちゃならないんだよ」

        ゴメンナサイ…ゴメ…

QB 「それはエントロピーの話かい?」キュプ

ヒトリハカナシイ……

あすみ 「そうじゃなくてさぁ、人が甘受できる幸せは無限には存在しないってこと」

     シヌノハ…イ…ヤ

あすみ 「限られた席を奪い合って、陥れ、傷付け、踏みにじる」

タスケ…ナキャ…

あすみ 「そうやって勝ちのこった人だけが幸せという御褒美にありつけるの」

      マモ…ラナキャ…

あすみ 「力の無い人間はいつだって虐げられるようにできてる。神様に祈ってすがっても、救いなんて絶対にない…」

……

あすみ 「でもね、それは当然の事なの。悪いのは力の無い奴で、陥れた人じゃない」

……

QB 「君は、君を不幸にした人間を恨んでいたんじゃないのかい?」

ツライ……

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:06:26.40 ID:t92TKBpho

あすみ 「もちろん恨んだよ?でも、それとこれとは別の話」

イヤ……

あすみ 「だからこそ、アタシは一生に一度の奇跡を使って、アイツらをその席から引きずり下ろしたんだ」

ワタシガ……

あすみ 「力さえあれば、人を殺しても罪に問われない。誰も責めれない。力の無い者はその逆で、一生奴隷として生きるしかないの」

QB 「なるほどね。とても理にかなった話だと思うよ」

あすみ 「そうでしょう?いたいけな少女を騙して家畜と化しているアンタ達なら、きっとわかってくれると思ってたよ」クスクス

QB 「君には全てを説明したはずなんだけどな…」

あすみ 「ふふふっ。冗談だよQB。さて、そろそろ仕上げの時間みたいだ…」

…………ッァ……ッァ…ァ

――ズズズズズズズズズ!

あすみ 「さぁ、お姉ちゃん。あ す み と 繋 が ろ う ?」クスクス

スッ、ピタっ

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:08:08.95 ID:t92TKBpho

マミ 「――――………」

――――
―――

『パパ、ママ…私だけ生きていてごめんなさい――』
『私はいつだって独りぼっち―――』
『誰も私を見ない、必要としてくれない――』
『本当は怖かった、辛かった――』
『あなたも…、私の元を去ってしまうのね』

―――――嫌、独りぼっちは嫌っ!

――死にたくないっ!!

―私は、あすみちゃんを……守っ

あすみ 「―――っ!」バッ!

QB 「どうかしたのかい?」

あすみ 「な、なんでもない…なんでもないから…」ガタガタ…

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:09:14.51 ID:t92TKBpho

QB 「それにしては心拍数に異常をきたしているようだけど…。少し横になって休んだらどうだい?」

あすみ 「ははっ…そうだね。そうしよう。うん…それがいい……あははっ…」ダラダラ

あすみ (ちがう……ウソダヨ…ちがうちがうちがうちがうちがうちがうちちちちち)

……――タッタッタッタッタ!

QB (おや…?誰か来たようだ)

ピーンポーン!ピンポンピンポンピンポーン!

杏子 「おーい!マミ、いねぇのか?」

ドンドンドンドン!

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:11:41.43 ID:t92TKBpho

杏子 「ちぇっ、せっかく八百屋のおっちゃんからネギ分けてもらったってのに」

……ァァァァ゛!!

杏子 「……マミっ!?」

杏子 「おい、マミ!どうした!何があった!!」ドンドンドンドン!

――ガチャガチャ

杏子 「くそっ…。開かねぇ。なら――、」パァァ

杏子 「おらぁ!!」ドアガシャン!

杏子 「マミ…っ、なんだこの匂い…!」

スッ――――、

あすみ 「……………ぁーぁ、一番良いところだったのになんで邪魔するかなァ?」

マミ 「……」グタッ

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:13:07.85 ID:t92TKBpho

杏子 「……てめぇ、マミに何しやがった!」

あすみ 「別に…?精神的に軽くなぶって痛め付けてあげただけだけど何か問題でも?」

杏子 「大有りだ!すぐにマミを返せ…。できねぇって言うんなら――」

あすみ 「…力ずく?あはっ☆ できるのかなぁ、お姉ちゃんご・と・き・に」ニタァ

杏子 「なめんじゃねぇぞ、ガキが!だったらその体に思い知らせてやるよ…」チャキッ!

あすみ 「やだ、お姉ちゃんこわぁぃ…☆」ジャラ…。ブン、ブン―

杏子 「モーニングスター、いやフレイルか…。狭いこの部屋じゃ扱い難い得物だよねぇ」

あすみ 「お姉ちゃんの槍だって、それは同じなんじゃないのかなぁ…」

杏子 「ふん…。やってみれば、わかる…さ…っ!」ザッ

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:14:36.43 ID:t92TKBpho

シュパッ―!

あすみ 「残念…。は・ず・れっ」グッ

杏子 (速いっ――!この速度の降り下ろしを簡単にかわしやがった…。けど―――、)

あすみ 「ほら…、醜く汚くぶっ潰れチャイナよぉお゛!!」グワッ―、

バラバラバラ―

あすみ 「槍が――、ばら…け…?

杏子 「おらぁ!!」シュン!

―――ジュパッ!!!

あすみ 「ぁっ…あぐ………」ポタポタ

杏子 「休んでる暇なんかねぇーぞっ、ウスノロっ!」ドガッ

あすみ 「がっ、ああ゛っ…!」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:16:10.76 ID:t92TKBpho

あすみ 「ぐっ…!」

杏子 「これで…終わりだっ!」

ザシュッ!ジュババババ!!

―――――ドサッ。

……スッ……ズ……………ズ

杏子 「……なんだよ、全然歯ごたえねぇーじゃんか。マミの奴はなんでこんなんにやられちまうかなぁ」ポリポリ

あすみ 「…………」

――…ズズズズズズズ

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:17:54.01 ID:t92TKBpho

――…ズズズズズズズ

杏子 「とにかく今はマミの奴を――、」グラッ

杏子 「な、なんだ……。足がフラついて……」

――――ズズズズズズズズズ!

杏子 「意識、が……な……」グラッ

『あはっ☆ サヨナラ勝ちだよ、お姉ちゃん――!』クスクス

杏子 「なっ………んだ゛…と…」

――ダンッ!!

ほむら 「杏子っ!今すぐ息を止めなさい!」

杏子 「ほむ…ら?何……言っ――」

ほむら (お願い……、間に合って!)

――――――カチッ!

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:19:17.99 ID:t92TKBpho

ーマミのマンション 屋上ー

QB 「追わないのかい?」キュップイ

あすみ 「ぁー…。お姉ちゃん達行っちゃったみたいだねぇ。アタシの幻覚から逃げ切るなんて結構やるみたい?でもさぁ―、」

あすみ 「一度繋がっちゃったら最期、アタシの精神攻撃からは逃げられないんだなぁ~、これが。あははっ☆」クスクス

QB 「放っておいてもマミの魔女化は時間の問題ってところだろうね」

あすみ 「まっ、そぉゅーこと?」

QB 「ところで、今回の事で暁美ほむら――、イレギュラーの能力について一つの仮説をたてる事ができたんだけど、聞きたいかい?」

あすみ 「………へぇ。やけに協力的じゃんか、インキュベーターくんたら。まぁ、どんな事情か知らないけど、教えてくれるってんなら聞かない手はないよねぇ…」

―――――
――――
―――

QB (神名あすみの手によって魔法少女が減れば、ワルプルギスの夜を前に鹿目まどかは契約せざるを得ない。残念だけど、君達には消えてもらうよ。マミ、杏子。それに、暁美ほむら………。)

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:22:00.77 ID:t92TKBpho

ーほむほーむー

杏子 「…っ、ぅ、ぐう…」

ほむら 「……気がついたようね」

杏子 「ここは…?」

ほむら 「私の家よ。もう何度も来ているでしょう」

杏子 「………そうだ!マミはどうした!?」

ほむら 「……大丈夫よ。隣の部屋で寝ているわ。少なくとも今すぐにどうこうなる事はないはずよ」

杏子 「そうか…。よかった……のか? それと、あのガキはどうなった?」

ほむら 「……なんの事?」

杏子 「マミを襲った魔法少女のガキだよ。あの部屋に倒れてただろ?」

ほむら 「……杏子、あの部屋には巴マミとあなたしかいなかったわ。恐らく、あなたが闘っていたものは幻覚の類いでしょうね」

杏子 「幻覚…だ?……クソ!あの野郎なめやがってっ」ガタ

ほむら 「ダメよ。冷静になりなさい。今は状況を整理して敵の情報を集める事が先決よ」ファサ

杏子 「そう……か……」

ほむら 「それじゃぁ、私は巴マミの様子を見てくるから」ファサ

杏子 「ありがとな……」

ほむら 「……お礼なんていらないわ。あなたや巴マミが逆の立場なら、きっとそうしたんでしょうから」

カチャ―――、

『ィャ――
―――……ァァァ゙、グ』

バタン―――。

杏子 「マミ…………」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 12:24:12.58 ID:t92TKBpho

マミ 「――……っ、あ」ガタガタ

コト、ジュワッ……

ほむら (グリーフシードの消費量が半端じゃない…。ワルプルギスとの決戦を控えた今、もうこれ以上は一個だって―――)

マミ 「ぅぅ……、あ……み……」

コト、ジュワッ……

ほむら 「それでも、私はあなたを見棄てたりしないわ…。必ず全員であの夜を越えてみせると誓ったのだから……」 ギュッ

コト、ジュワッ……………、

ほむら (敵の能力は精神攻撃の類い――。そして、おそらくはあの匂いを媒介に対象の精神を犯し、幻覚を見せる事ができる)

ほむら (目的は魔法少女を魔女に――、いえ、グリーフシードにってところかしら)

ほむら (杏子と巴マミの状態の差異から考えるに、摂取した匂いの量で症状に差が出ている。二日間神名あすみと寝食を共にしていた巴マミはそう簡単には戻れないでしょうね…。となると…)

ほむら (大元を叩くしかない…)

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:25:34.94 ID:t92TKBpho
~~~~~~~~~~~~~~~

マミ 「寒い………」

マミ 「ここは何処なの?暗くて何も見えない…」

―――ブロロロロロ!ブロロロロロ!

マミ 「まぶしぃ…」

ブロロロロロ!ブロロロロロ!

マミ 「トラック……!?」

マミ 「い、いや、来ないで!」

ブロロロロロ!ブロロロロロブロロロロロ!!

マミ父 「マミ…何をそんなに怯えているんだい?」

マミ 「パパっ!助けて!トラックが…トラックがこっちにっ!」ガタガタ

マミ父 「無茶を言うんじゃないよ、マミ…」

マミ父 「パパはもう死んでいるんだ。だからマミを助けてあげる事はできない」

マミ 「そんな…ぃゃ……」

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:26:35.20 ID:t92TKBpho

マミ父 「忘れてしまったのかい?マミがあの時そう望んだんじゃないか…」

マミ 「何を…言って……」

マミ母 「自分だけ生きていたいって――、」

マミ父 「パパもママも生き返る事が出来たのに―――、」

母・父 「「マミが見殺しにしたんじゃないか!!」」

マミ 「ちがう…ぃゃよ…ちがうの!信じて!ママ!パパっ!」

『どうしてお前だけが生きているんだッ!?どうして一緒に死んでくれないんだぁっ!?マミっっっ!!』

ブロロロロロロロロロロロロロロロッ!

マミ 「いや…、いや…いやぁぁぁぁ!!」

ドンッ!!

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:27:38.73 ID:t92TKBpho

マ――、
…ミさ―――、
………ん―――、

杏子 「マミさん…」

マミ 「さ…くら…さん…なの?」

杏子 「マミさんはいつだって正しい…。間違った事なんてしてないよ」

マミ 「そう…私は間違ってなんか…」

杏子 「それはもうヘドが出るくらいに正しくて耐えられない」

マミ 「えっ」

杏子 「そうやってイイ子ぶって、押し付けて、アタシは何一つ救われなかった」

マミ 「そんな…」

杏子 「偽善者ってのは下手な悪人よりタチが悪い最悪の人種さ」

マミ 「ま、まって…」

杏子 「悪いけどこれ以上は付き合いきれないんだ。じゃぁな……」スタスタスタ

マミ 「お願いよ!待って!話を聞いて!私を…一人に……しないでっ…
!」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:28:39.80 ID:t92TKBpho

―――――――、

マミ 「私は…ただ…」

あすみ 「どうしたの?お姉ちゃん」

マミ 「あすみ…ちゃん…?」

あすみ 「お姉ちゃんは悪い人だったんだね…」

マミ 「違う…そうじゃないの……お願い、私の話を聞いて!」

あすみ 「悪い人は警察に捕まって死刑になるんだよ?」

マミ 「私は…」

あすみ 「どうしてお姉ちゃんは生きてるの?」

マミ 「そんな…事……」

あすみ 「…死んじゃえばいいのに」

マミ 「シ…ヌ…?」

あすみ 「死んじゃえよ、クズ」

マミ 「ク…ズ……?」

あすみ 「お姉ちゃんが死んでも誰も困らないし、誰も悲しまない…」

マミ 「ダレ……モ……」

『巴マミ……。間に合って良かった』

『マミさんにあの時の事謝りたくて…』

『マミさんみたいになれたらなって』

『マミさんは私の憧れの先輩なんですから!』

『ありがとう、お姉…ちゃん』

――――バッ!

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:29:32.09 ID:t92TKBpho

マミ 「違うっ!!」

あすみ 「………っ」

マミ 「私には守りたい人がいる!私を守ってくれる人がいる!」

あすみ 「そんなの…幻想なんだよ…お姉ちゃん…人間なんて結局は――」

マミ 「あなたの事だって!!」

あすみ 「……………」

マミ 「私はあなたを、絶対に一人になんてしないっ!!」

あすみ 「やめろ………」

あすみ 「……やめろやめろやめろォォォ!!

あすみ 「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇっ゛!!」

――ゴッ!

あすみ 「豚が偉そうにほざいてンジャネェーヨッ!」

――――ドゴッ!ドガッ

あすみ 「ボッチが調子こいてんじゃねぇぞ、アアッ!?」

あすみ 「誰だって結局自分が可愛いんだっ!誰かの為なんて嘘っぱちだッ!」

――ドガッ

あすみ 「てめぇにとってのアタシはぁ、自尊心を満たすためのッ!愛玩動物なんだろうがぁぁッ!」

ドガッ!!

あすみ 「認めろよ偽善者ャァッ!!!」

ドゴォォォォ!!!

あすみ 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

――――ギュッ。

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:30:34.82 ID:t92TKBpho

あすみ 「………っ!」

マミ 「怖がらないで…。あなたには私がいるもの」

あすみ 「ヤメ…ろ、はな…せ」ガタガタ

マミ 「あなたはもう、一人ぼっちじゃないから……」ギュゥ

『おいで、あすみ』『パパの背中暖かい…』『大好きだよ、パパ――、』

あすみ 「ァァァァァァァ゛!!」

―――――シュンッ

――――――
―――――
――――

ガタッ!

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:31:26.86 ID:t92TKBpho

あすみ 「ぁぁぁ!ぐっ…ぁぁ゛」

――ドシャッ、オェ、オェェェ!

QB 「おかえり、あすみ」キュプイ

あすみ 「オェ、……っ、ぐぁ」ゼェゼェ

QB 「マミの所へ行っていたんだろう?その様子じゃ返り討ちにでも合ったみた―――、」

――グシャッ!

あすみ 「黙れ……っ!」ゼェゼェ

――ヒョコヒョコ

QB 「まったく、八つ当たりでボクを潰すなんて勿体ないじゃないか」ハフハフ

あすみ 「ぁぁ…、もう、頭の中だけじゃ収まらないよQB…」ゼェゼェ

あすみ 「[ピーーー]…っ!ぐっちゃぐちゃに潰して豚の餌さにしてヤル。。」ゼェゼェ

あすみ 「コロシテヤルっっ!!」

QB (……やれやれ)

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:33:21.34 ID:t92TKBpho

ーほむほーむー

――コンコン、

杏子 「ほむら、入るぞ…」

ほむら 「具合はもういいの?」

杏子 「ああ…。お前一人にマミの奴を任せっきりにもしておけないしな」

…………スースー

ほむら 「そうね。それじゃぁ代わってもらおうかしら…。巴マミの状態も今はかなり落ち着いているから大丈夫だとは思うのだけど」

ほむら 「もし、ソウルジェムの濁りが酷いようならここにあるグリーフシードを使ってあげて……」

杏子 「なぁ…、マミの奴は魔法を使ってないのになんでソウルジェムが濁るんだ?」

ほむら 「……きっと、戦っているのだわ。彼女の精神世界で、そこで魔法を使っているのよ…きっと…」

杏子 「そうか。マミの奴、今でも戦ってるんだな…」

ほむら 「そう…ね…」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:34:49.10 ID:t92TKBpho

杏子 「ああ、それと、薔薇には気をつけろよ」

ほむら 「えっ?」

杏子 「マミの部屋に入った時感じた匂いの正体さ。昔、親父の教会にも植えてあったから間違いない。それから、あのガキはフレイルっていう鎖つきの鉄球を得物にしてる」

ほむら 「そう…」

杏子 「行くんだろ?ほむら一人で勝てるのか…?」

ほむら 「巴マミを一人にはしておけないから…」

ほむら 「けれど、心配には及ばないわ。私は、あんな子供に負けたりはしない…」ファサ

杏子 「なぁ、あのガキは何者なんだ?」

ほむら 「神名あすみ、12歳。幼い頃に両親が離婚し、母子家庭にて育つ。その後、母親は過労で死亡。親戚に引き取られたのが二年前」

ほむら 「因みに今は孤児院で暮らしているそうよ」

杏子 「親戚に疎まれて追い出された…」

ほむら 「いいえ。死んだのよ」

杏子 「は?」

ほむら 「彼女以外の全員が首を吊って自殺してるわ―――。」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:35:50.54 ID:t92TKBpho
――――
―――
――

ー見滝原 高層ビル街ー

――タッ、ダダッ、シュタッ

ほむら 「何処へ行くつもり?神名あすみ」ファサ

あすみ 「…こんばんわ、イレギュラーのお姉ちゃん」クス

ほむら 「単刀直入にお願いするのだけれど、今すぐ巴マミへかけた精神攻撃魔法を解いてくれないかしら?」

あすみ 「あはっ☆ 何いってんの~?もしかして、お姉ちゃんって頭弱い人?」クスクス

ほむら 「そう…。今のは私なりに最大限の譲歩をした行動だったのだけれど」

――カチッ

ほむら 「今すぐ巴マミを解放しなさい」チャキ

あすみ 「…………何それ?なんでアタシの背中にお姉ちゃんが立ってるのかなぁ…?」

あすみ 「それって瞬間移動?いや、時間操作の能力だっけ?」

ほむら 「…っ!」

―――ガシャン!

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:37:23.16 ID:t92TKBpho

ほむら (しまった…!不意をつかれるなんて)

あすみ 「ほらぁ!今度は顔面クリーンヒットだよ、お姉ちゃんっっ゙!!」グワッ!

ほむら (……時間停止っ!)カチッ

―――ドゴッ!!

あすみ 「あれ…?間違いなく顔面ドストライク直球コースだったんだけどなぁ…」アハッ

―サッ

ほむら 「あなたの言う通り私の固有魔法は時間操作よ。だから、あなたの攻撃が私を捉えることは出来ない。絶対に…」スタッ

あすみ 「ふーん…。じゃぁ試してみようよ…?」スッ

あすみ 「おらぁぁ!!」ザッ

ほむら 「無駄よ…」カチッ

ドゴッ!

あすみ 「まだまだぁ゛!」ドドドッ!

―カチッ

あすみ 「ちょこまかと……!うぜぇんだよゴキブリ女ぁぁっ!」ドガッ!

―――パシュン!

あすみ 「ぁ…がっ…」

ほむら (右足に一発…次は左肩に…!)

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:38:35.09 ID:t92TKBpho

あすみ 「……いてぇじゃねぇかよぉぉ、害虫!!」グワッ!

ほむら 「何度やっても同―――!」

あすみ 「シねやぁぁぁ゙!!」シュルッ…!

ほむら (…鎖が…伸び………!)

――ゴゴッ!

ほむら 「きゃぁっ…!」ドン!

あすみ 「あはっ☆ 潰れろ潰れろツブレロツ!!」ドガッ!ザンッ!ガキンッ!

ほむら (…っ、避けきれ…ない。一端距離を取って…立て直し、を……)カチッ

――――、

―――………ゼェゼェゼェ

あすみ 「…今度は何処に隠れたのかなぁ?出てきてよ…、もっとあすみと遊んでよ…」

ほむら (強風の吹くこの場所ならあの子の幻覚魔法を吸わされる事はない…。落ち着いて負傷部の回復を――、)

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:39:48.40 ID:t92TKBpho

あすみ 「ここかなぁ…?」

――ドドドッ!

あすみ 「んー…。間違っちゃった?まぁ、いいや♪次、次っ!」アハッ☆

ほむら (何よあの子…、やってることがめちゃくちゃじゃない!!)

あすみ 「ホラホラ、出て来いよ!ゴキブリ女ぁぁっ!」

―――ドガッ!

ほむら (話し合いどころか、脅しすら通用する相手じゃない…。あとは、もう、ころすしか―――。)

あすみ 「 見 ぃ つ け た 」

――シュルシュルシュルッ!

ほむら 「………っ!」

―――ガキンッ!

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:40:54.94 ID:t92TKBpho

ほむら 「ぁ…ぁぐっ……!」

あすみ 「捕まっちゃったね、お姉ちゃん…」フフ

ほむら (鎖が…首に……っ……!)

あすみ 「本当、馬鹿なお姉ちゃん…。時間操作なんて便利な力があるんなら、とっととアタシのソウルジェム砕いちゃえばいいのに…」クスクス

ほむら 「………っ、ぁぁぁ!」ギリギリ

あすみ 「アンタも巴マミ同様、あまちゃんの偽善者なんだろうね…」

ほむら 「ふざ……っぐぁ!」ギリギリ

あすみ 「なんなら今からでも遅くないんだよ?ご自慢の魔法でアタシをコロしてみせてよ…」

ほむら 「……だ…っぁ!」ギリギリ

あすみ 「ムリかぁ…。ムリだよねぇ…。。あはっ☆ QBの言った通りだ! ほむらお姉ちゃんは、こうやって捕まっちゃうと魔法が使えなくなるんだって」クスクス

ほむら (…Q…B……?)ギリギリ

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:42:04.36 ID:t92TKBpho

QB 「やぁ、『時間遡行者』暁美ほむら」ヒョコッ

QB 「今までの君の言動からおおよその察しはついていたのだけど、君自身が時間操作の魔法を肯定した事で、それは確信に変わった」

QB 「君は、鹿目まどかを救う為に何度もこの1ヶ月を繰り返している。違うかい?」

ほむら 「……っ、いん…ゅ…ァ…っ!」

QB 「ねぇ、ほむら?鹿目まどかは、君が繰り返すたびに強力な魔法少女へとなっていったんじゃないのかい?」

ほむら 「……………っ!」ギリギリ

QB 「…やっぱりね。お手柄だよ、ほむら。鹿目まどかという存在を軸に君がループを繰り返す事で、ただの中学生に過ぎなかった少女に莫大な因果が集まった。その結果、この世界を一瞬で滅ぼせる程のエネルギーを孕んだ最強の魔女を産むんだ」

ほむら (私が……まどか…を…そんな……)ギリギリ

QB 「さて、後の事は君達魔法少女同士の問題だ。ほむら、君とはこれでお別れになるかもしれないけど全宇宙を代表してお礼を言わせてもらうよ。それじゃ」キュップイ!

ほむら (……そ…ん…な…)ギリギリ

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:43:16.80 ID:t92TKBpho

あすみ 「あははっ、何それキモいっ!もしかして、ほむらお姉ちゃんってレズ??」

あすみ 「しかもさー、ほむらお姉ちゃんが未だに時間を繰り返してるって事はだよ?その、まどかって人は一度も助けられなかったんだよね?」アハッ☆

あすみ 「何度も見ごろしにして、棄てて、壊して。挙げ句の果てに世界を滅ぼす最強の魔女の卵に仕立てあげたってゆーんだから笑えるよねぇ…」クスクス

ほむら (まどか…が……私のせい…)ギリギリ

あすみ 「この世界はね、常に何かを犠牲にしてなりたってるんだ。魔法少女の魂が宇宙のエネルギーになるように、誰かの不幸の上でしか幸せなんてありえない。皆が納得するハッピーエンドなんて物語の世界にしかないんだよ…」

あすみ 「ねぇ…、だからもう全部諦めてグリーフシードになっちゃいなよ…」スッ

ほむら (薔薇の…髪、飾り……)ギリギリ

あすみ 「お姉ちゃんが不幸になった分は、アタシが貰って あ げ る か ら さ ぁ 」ザッ

ほむら 「ぁ…、ぁぁ…っ…―――、」

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ゛゛!!!

―――――ドン!

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:44:49.55 ID:t92TKBpho

マミ 「もう…やめて…あすみちゃん…!」

あすみ 「………!」

――ザッ!ジャキン!

杏子 「ほむら!大丈夫か!?」

あすみ 「ちっ…!」

ほむら 「杏子……マミ……」ゲホゲホ

あすみ 「………何しに来たんだよ。アタシが行ってグチャグチャにしてやるはずだったのに………」

マミ 「もう、いいの…。もうそんな事しなくていいの……」ハァハァ

マミ 「あなたの家族の事、全部聞いたわ…。お母さんの事、お父さんの事、引き取られたお家の事…」

あすみ 「だったらなに…?そうだよ、アタシがころしてやったんだ…。あいつらを呪う為にQBと契約してね」

マミ 「あなたのした事は間違っているわ…。でも、まだあなたはやり直せる。だから、これ以上自分を苦しめるのはやめて…」

あすみ 「…意味…わかん…ない…」

マミ 「あなただって知っているはずよ、この世界は本当はとても暖かいんだって事を…」

あすみ 「………め…ろ」ズキ

マミ 「仲間を思う絆が、子を思う愛が、この世界にはあるって事を……!」

あすみ 「…や…め…ろ…っ。寒気がするような説教垂れてんじゃねぇぇ゛!!」ザッ!

―――ドガッ!

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:46:41.14 ID:t92TKBpho

杏子 「マミ!逃げろっ!」

マミ 「きゃぁっ!!」ドン!

杏子 「てめえ……!」ジャキン!

マミ 「やめてっ!!あの子を傷つけないで…!お願い…、お願いよ、佐倉さん……」フルフル

杏子 「マミ…さん……」

マミ 「あすみちゃんの事、やっと捕まえられたから…。やっと繋がれたから…」ガシッ

ほむら (あの鉄球を掴む為にわざと攻撃を受けたのね巴マミ…)

あすみ 「………アンタは偽善者だ。アンタの言葉なんかみんな嘘っぱちだ!」

マミ 「……そうよ。私の言葉なんて嘘ばかり。無理して強がって着飾って…。でも、あなたを抱き締めたいと思うこの気持ちだけは嘘じゃない」

あすみ 「ふざ…ふざけんなっ!アタシは人ごろしだ!魔法を悪用して自分の為に使う魔法少女だ!アンタが一番嫌いな人間じゃないのかよっ!」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:48:01.49 ID:t92TKBpho

マミ 「いいえ、あなたは私――。孤独で、強がって、心を閉ざした可愛そうな私……」ズルッ、ズルッ

あすみ 「や、やめろ……くるな……っ!」

マミ 「一人ぼっちで、辛くて、苦しくて、諦めてしまった私……」ズルッ、ズルッ

あすみ 「ヤメ…ロ…」ガタガタガタ

マミ 「だから…………、」

――――――ギュッ。

マミ 「今度こそ、もう二度と離さない…」

あすみ 「―――…!!」

  『おかえり、あすみ』
      『ほーら、あすみ!パパの肩車は高いだろう?』
    『今日はあすみの好きなカレーライスよ?』
    『happybirthday……――』

       『絶対に一人になんてしない!!』

あすみ 「………………っ……ぁ…」

―――――…………ジュワッ
―――
――

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:49:36.54 ID:t92TKBpho

「ねぇ、お姉ちゃん。こんな私でも、本当にやり直せる?」

「ええ。できるわ」

「ねぇ、お姉ちゃん。アタシは本当に幸せになれる?」

「ええ。なれるわよ」

「ねぇ、お姉ちゃん。本当に、アタシと一緒にいてくれる?」

「ええ。もう二度と、あなたを一人ぼっちになんてしない」

――――ギュゥ

「 あ り が と う 」

――――――――――パリンっ!

ゴォォ!

~ Entbehrliche Braut ~

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:50:50.30 ID:t92TKBpho

~ Entbehrliche Braut ~

イーツカキミガヒトミニトモスアイノヒカリガ…

花嫁の魔女
      トキヲコエテ……

その性質は鬱屈

ホロビイソグセカイノユメヲ……

マミ 「…………え」

        タシカニヒトツ……

ほむら (なんで…、なんでこのタイミングでっ…!)

コワスダロウ……

QB 「やぁ、ほむら。どうやら生き残ったみたいだね」

ほむら 「インキュベーター…!」

QB 「神名あすみは非常に不安定な精神状態をかかえていた。まぁ、たかだか12歳の少女なのだから当たり前と言ってしまえばそれまでだけれどね」

杏子 「なんで魔女が……」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:51:40.36 ID:t92TKBpho

  キミガノゾムモノハナニ……

QB 「君達の知る通り、彼女はとても利己的な魔法少女だった。でもそれは彼女の本質ではなく、そうする事が正義であると信じようとした結果辿り着いたものなんだ」

QB 「―――自らの願いで肉親を呪い殺した事を正当化する為にね」

QB 「けれど、マミが与えた愛情がその全てを覆し、彼女の中に燻っていた本質を呼び覚ましてしまったのさ」

………アシタハアルノ?

ほむら 「自らの行いを正当化しきれなくなった神名あすみは自分自身に絶望し、魔女となった……」

QB 「そんなところだろうね」キュップイ

    アイサエクダクチカラデ…

杏子 「何言ってんだよ、お前ら……!」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:52:44.58 ID:t92TKBpho

ほむら 「杏子、巴マミを連れて逃げなさい…」

杏子 「ふざけんな!どうゆうことか説明しやがれ!」グッ

ほむら 「説明なら後でいくらでもしてあげる。今は巴マミを連れて逃げなさい…」

杏子 「ちっ…!」ダッ!

……オモイダケガタヨルスベテ

マミ 「ぃゃよ…あすみちゃん?どうしたの?なんで……どうして……」ガタガタ

杏子 「マミ!来い!逃げるぞっ!」

マミ 「あすみちゃん…あす…み…」

杏子 「ちくしょぅ!無理矢理にでも…」グッ!

       ネガイ……………。

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:54:07.52 ID:t92TKBpho

ほむら 「こうなることもお前にはわかっていたのかしら?」

QB 「ボクとしてはワルプルギスの夜を前に魔法少女の数を減らすことで鹿目まどかとの契約を有利に進めようと思っていたんだけど…。まぁ、これはこれで仕方ないかな。今回は神名あすみの魔女化エネルギーの回収ができただけでも良しとするよ」キュップイ

ほむら 「相変わらずの外道っぷりね…。消えなさい…」

QB 「やれやれ…。ボクも嫌われたものだね」スタスタ

エントベ 「…ァ…,……」

ほむら 「こうなってしまった以上、もう……」

――カチッ

ドドドドドドドド!
ドドドドドドドドドドド!
ドドドドドドドドドドドドドド!!

カチッ……

エントベ 「~}]。`>]}\「「{@]}\<>「<」

―――ドガッ!ドガーン!ドガッガッ!!

サァァ………

コトン…。

ほむら 「………くっ!」ギリッ

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 20:56:11.51 ID:t92TKBpho

ー数日後ー

巴マミはソウルジェムの秘密を知り、自らその命を経った。杏子の発案で遺体は神名あすみの脱け殻と一緒に教会へと埋葬する事にした。

杏子は、最後まで一緒になってワルプルギスの夜と戦ってくれたのだけれど…。正直、圧倒的な戦力差の前に私達はなすすべもなく、

結局、世界は救済の魔女によって覆い尽くされた――――。

――カチッ

私は繰り返す

もう、多くは求めない。

誰もが納得するハッピーエンドなんて、

物語の中にしかないのだから。

まどかを救う――、

それが私の最初の気持ち。

そして、最後に残った道標。

ーおわりー

テーマ:二次創作 - ジャンル:サブカル

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